Burnin' | The Wailers
こういう世の中、ボブ・マーリーの歌が聴きたい。
1973年のこのアルバムはオリジナルメンバーであるボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーの3人が在籍したザ・ウェイラーズ名義での最後の作品とのこと。
1曲目"Get Up, Stand Up"、3曲目"I Shot the Sheriff"などのボブ・マーリー代表曲を収録。
他にもソウルミュージック然としたバニー・ウェイラーの7曲目"Pass It On"、パンチの効いたベースとオルガンにクールなコーラスが決まるピーター・トッシュの9曲目"One Foundation"などなど良曲揃いの名盤。
Thelonious Himself | Thelonious Monk
僕の一番好きなジャズピアニスト、鬼才セロニアス・モンク。
モンクの何が好きかって勿論、不協和音や独特の間の取り方。こっちの抱くイメージを気持ちよく外してくる音の響き。音が鳴ると思ってるタイミングでは鳴らない。かと思うといきなりギューンとびっくりするグリッサンドとか来る彼の演奏。
ほぼ全編モンクのソロピアノ演奏のこのアルバムはそういうとこがより際立ってて、モンクの良さを存分に感じさせてくれる最高の一枚。
Bags Groove | Miles Davis
凄まじい才能と個性のぶつかり合い。
マイルスのプレスティッジ時代。1954年のこのアルバム。マイルスとミルト・ジャクソン、セロニアス・モンク、ソニー・ロリンズなんていう豪華すぎるメンバー。
マイルスとミルト・ジャクソン、カッコいいわーと聴き入ってると、凄すぎるモンクのピアノソロでガツンとかまされる1曲目の"Bags' Groove (Take 1)"。
3曲目"Airegin"以降はピアノはホレス・シルバーに変わって、ロリンズも吹きまくる。MJQのパーシー・ヒースとケニー・クラークのリズム隊の安定感と渋すぎる演奏も最高。
この熱気と緊張感こそ、この時代の彼等のジャズの醍醐味。
ジャケもカッコいいね!
Bryter Layter | Nick Drake
1970年にリリースされたニック・ドレイクの2ndアルバム。
8曲目"Poor Boy"なんかが特に素晴らしいのですが、音楽的にはジャズとか取り込んで新たな展開にチャレンジした作品だったのかと感じられる。
6曲目"Bryter Layter"などのインスト曲も良いアクセントになっている。何よりアルバムタイトル曲としてインストを持ってくるというこの渋さ!
あと、なんとなく僕のイメージとしてはこのアルバムのジャケットがニック・ドレイクの人となりを一番的確に表してる気がする。
Ep's 1988-1991 | My Bloody Valentine
今年2018年は来日もするらしいマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン。
この編集盤は初期のEPや未発表曲をまとめたもの。この初期のEPってのが当時なかなか入手できなかったんですが、ありがたい時代になったものですね。
特に1曲目の"You Made Me Realise"はその入手困難な伝説の作品の代表格。
この曲聴いててもそう思うんですが初期MBVっていわゆるシューゲイザーってイメージよりももっとロックンロールしてて僕はそういうところもたまらなく好きです!
(いやシューゲイザーしてるのも勿論好きなのですが)
パワーポップかラモーンズみたいなポップパンクかって曲をブリブリに歪ませて演奏してる感じで最高なのです。
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Steady Diet of Nothing | Fugazi
今日はフガジの1991年の2ndアルバム。これも名盤2nd。
1991年ってニルヴァーナの「Nevermind」やティーンエイジ・ファンクラブの「Bandwagonesque」、そしてマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの「Loveless」なんかもリリースされた年。
2ndアルバム豊作の1991年。
この前の作品にあたる1stフルアルバム「Repeater」のころよりもハードコアパンク感が逆に増したような、でもそれでいてその後のオルタナティブ・ロックの時代を確かに先取りしてもいる。
こういうフガジも最高。
Get Evens | The Evens
ここ数日、また僕にとってのブームが訪れているイーヴンズの2006年の2ndアルバム。
彼らのホームスタジオ(その名も「ディスコード・ハウス」)の地下室で完全なセルフレコーディングで録られた作品とのこと。
リラックスした雰囲気と程よい緊張感が伝わってきて彼らの奏でるアコースティック楽器がすごく良い音で録られてる。
このバリトンギターとドラムのみの二人組バンドもポスト・ハードコア、フォーク・パンクなど色んな呼ばれ方するけど、どうとも形容しがたい独特の音楽を展開してる。
他の作品に比べてよりフォーク感強めかと。よりイアン・マッケイとエイミー・ファリーナのボーカルが心地よく聴こえてくる素晴らしい作品。