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ロックの名盤を一日一枚

パンク侍、斬られて候

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)
町田 康
角川書店
売り上げランキング: 41297

これ町田康さんの作品の中でも一番好きになった。といっても町田作品全部読んだ訳じゃないけど。

江戸時代の侍がシャム69とフランク・ザッパやFAXとEメールについて語る場面には笑った。でもテーマは実に深い。現代サラリーマンでありながらパンクロック的な気質も持っていたい僕みたいな30代にとっては。

この人の作品のラストって、もはや頭の中に映像を思い描く事ができなくなるほど訳の分からない状態になって、もう字だけ追ってくのがやっと、って感じで圧倒的なテンションで疾走して行く感覚が好きです。クールでシュールなモノ凄い時代小説。