All Things Must Pass | George Harrison
ハッピー・バースデイ、ジョージ!!
昨日はジョージ・ハリスンの誕生日。ということでビートルズ解散後のソロ時代の名盤として名高いこの一枚について。
ジョージって「ビートルズを解散して最も得をした元ビートル」と言われているらしいのだけど、言いたいことはすごくよくわかる。
この人、本当に凄い作曲家で音楽家なのですが、ジョン・レノンとポール・マッカートニーという反則な才能を持つ二人と一緒のバンドにいた為に、どうしても三番手に甘んじてしまったと評価されがち。そして、逆にあの二人と切磋琢磨する環境にいたからここまでの音楽家になれたとの見方もできる。
どっちにしても僕はビートルズ時代も含め彼の曲が本当に好きなので、このソロアルバムは大好物!!
ビートルズ時代から書き溜めてた曲も多く収録されていて、その才能が一挙に大放出されてるアルバム。CD2枚組で28曲も!色んな意味でどんだけ溜め込んでたんだろうっていう。
確かにそのまま後期ビートルズのアルバムにあってもおかしくなさそうな曲もあるけど、ソロだからこそのジョージ独自の世界観を感じられる曲もありそんな曲が特に素晴らしく、名曲の誉れ高いDisc1の2曲目"My Sweet Lord"だけで、このアルバムを語るのはもったいない。
カントリー調のDisc1の7曲目"Behind That Locked Door"、70年代のパワーポップ然としたDisc2の4曲目"Awaiting on You All"とかその辺りの曲も味わい深い。
そしてジョージといえば寡黙なフリして、ユーモアセンスに溢れる人だというのはビートルズ・ファンの間では有名な話。アルバム終盤、CDではDisc2の10曲目から14曲目が、LP盤では3枚目にあたり「Apple Jam」と呼ばれる作品群で聴けるエクスペリメンタル・パーティー・ロックンロール!といった感じの演奏から、そういうとこが感じられてなんか嬉しい。