Pink Moon | Nick Drake
ニック・ドレイク、1972年の3枚目のスタジオアルバム。2年後に26歳の若さで亡くなった彼にとって、このアルバムが遺作となってしまう。
過去の2枚のアルバムと違ってバックバンド無し、基本的に彼のアコースティックギターとボーカルのみ。
そこで改めて驚くのが彼のギターの巧さと表現力。息を呑んで聴き入ってしまう、歴代のアコギ弾き語り作品の中でも屈指の本当に素敵な演奏。
その演奏を見事にとらえたレコーディング技術も素晴らしい。すごく豊かで味わい深いギターの音色、そしてそこに絡む内省的ではかない歌とが完全に一体化してる。
恐るべしニック・ドレイクの才能がむき出しになったすごい作品。