A Kind Revolution | Paul Weller
ポール・ウェラー先生のソロとしては13枚目のアルバム。
(もうそんなに出てたんですねえ)
これがめちゃめちゃカッコいい!
彼のキャリアの集大成のように言われてますがホント言えてる。テンポの速いポップな曲も静かな曲もジャム時代から彼の敬愛するモータウンソウルのような感じが沁み渡る。ソロ作品を重ねる度に増してってる渋さも相変わらず。
例えば「Get Happy!!」あたりのエルビス・コステロが好きな人達も間違いなく大好きになるアルバムだと思います。
来日公演、見に行きたー!
ポール・ウェラー、2018年1月に来日公演が決定 | NME Japan
On Air | The Rolling Stones
ビートルズもキンクスもフーも素晴らしい演奏を残している、いわゆるBBCセッションズのストーンズ版てとこでしょうか。今までストーンズ無かったのですね、そういえば。
これがなんとも2017年現在の最新レコーディング技術を駆使したエンジニアの人達の仕事によりリアルさや生々しさを追求した結果、ストーンズ特有の粗野な感じが前面に出て、見事な60年代ガレージパンクの名盤ができあがったという凄い作品。
チャック・ベリーのカバーの1曲目"Come On"やボ・ディドリーでおなじみの5曲目"Cops and Robbers"なんて"Back From The Grave"や"Nuggets"聴いてるかようなガレージ感が絶妙。
チャック・ベリーの曲でいうと3曲目に"Roll Over Beethoven"、28曲目に"Beautiful Delilah"などありビートルズやキンクスのと比べてしまうけど、これはこれでストーンズの良さがあり。キースの弾くチャック・ベリーがめっちゃ良い。
で、ベストトラックは何といっても19曲目"I Wanna Be Your Man"!この演奏は素晴らしい!元々ビートルズのジョンとポールがストーンズに送った曲ですが、オリジナルアルバムのよりもリンゴ・スターが歌うビートルズのセルフカバーよりも他の誰のカバーよりもこれがベスト。
明日に向かって走れ -月夜の歌- | エレファントカシマシ
2018年元旦のブログ投稿です。明けましておめでとうございます。
昨日なんとエレファントカシマシが紅白歌合戦出場。演奏した曲は1997年のアルバム収録の代表曲「今宵の月のように」。
この人達もこんな所に出るのかと意外な気もしましたが、出場決定会見では、
「本当に夢でした。紅白歌合戦は日本の音楽の祭典の最高峰ですから、精一杯歌を歌って、白組の勝ちに貢献できればと思います」
なんてコメントしてて僕も楽しみになってました。
確かにエレカシ、昔から日本屈指の尖ったロックバンドでありながら、リードボーカルの宮本さんは実は日本屈指のシンガーで本当に歌がうまい!
「宮本浩次の歌のうまさはダントツですね」と佐久間正英に言わしめたエレカシのヒット曲「今宵の月のように」 - TAP the POP|TAP the SONG|TAP the POP
紅白のステージパフォーマンスも素晴らしくて。
きっと以前のエレカシなら、このような大衆におもねると取られるような事はしなかったかもしれないし、僕もまたそんな事を受け入れることは無かったと思うけど、2018年1月1日現在では、桑田佳祐や石川さゆりに引けを取らずに彼等が「歌合戦」した後、最後に清々しく「蛍の光」を合唱する様は心底楽しめたしカッコ良かった。
このアルバムは他の収録曲も全て良く、3曲目「風に吹かれて」、5曲目「昔の侍」、9曲目「月夜の散歩 」あたりはエレカシ作品世界を特に味わうことができる。これからも多くの人に聴かれるようになれば。
Who Built the Moon?
オアシス後のノエル・ギャラガーのソロ3枚目。
やっぱり良い曲作るなあー!相変わらず。
このアルバムではプロデューサーが良い仕事したらしく、
デヴィッド・ホルムスは、アシッドジャズからテクノ~ハウスまで股にかけた大御所DJ / トラックメイカーで、映画『オーシャンズ』シリーズなど映画サントラを多数手がけているほか、U2のリミックスやPrimal Screamのプロデュースにも携わってきた人物だ。
「いかにもOasisっぽい曲」はもちろんNG。アルバムを形にするためには、これまでの自分よりも一歩進んだ曲を書くしかない。
とのこと。なるほどなるほどと思って聴いた結果、「これこそいかにもマンチェスター!って音楽やないか!」というのが僕の第一印象。新しいことに挑戦しようとして、結果、一周回って原点回帰ってなんかカッコいい。
もちろん更に聴き込んでみると、これまでのノエルらしさも今の僕たちが聴きたいことも表現されていて素晴らしいアルバムです。
- アーティスト: Noel -High Flying Birds- Gallagher
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2017/11/24
- メディア: CD
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Led Zeppelin IV
言わずと知れたロック史に残る名盤ですが、久しぶりに聴き込んでます。
僕の場合、ビートルズに夢中だったド田舎の中学生時代を経て、ビートルズと同時代のビートルズ以外の何かも聴きたがってた高校生の時に初めて聴き「なんてカッコいいバンド!」と。なのでツェッペリンはハードロックの元祖というよりブルースロックでありサイケデリックロックだったのだろう。
今あらためてこのアルバム聴くと3曲目"The Battle of Evermore"とか5曲目"Misty Mountain Hop"とか正にそんな感じで、完璧なサウンドプロダクション、天才的に練られた楽曲、極めて個性的な4人のプレイヤーの演奏から成されたすごい仕事。
で、なんて言っても最終曲"When the Levee Breaks"がやはり最高。
Led Zeppelin IV [REMASTERED ORIGINAL1CD]
- アーティスト: Led Zeppelin
- 出版社/メーカー: Atlantic
- 発売日: 2014/10/28
- メディア: CD
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Here | Teenage Fanclub
ティーンエイジ・ファンクラブの6年ぶりのニューアルバムとのこと。またノーマン、ジェラルド、レイモンドの3人の曲を交互に聴けて楽しめるという作品。
Here | Hostess Entertainment Unlimited
今作は3人のソングライターとバンドのサウンドマンであるデヴィッド・ヘンダーソン、ドラマーであるフランシス・マクドナルド、キーボードのデイヴ・マッゴーワンと共に3ヵ所のスタジオにて制作された。フランス、プロヴァンス地方の片田舎にあるヴェガ・スタジオ、グラスゴーにあるレイモンドの自宅スタジオでレコーディングされ、そしてドイツ、ハンブルグにあるクラウド・ヒルにてミキシングされました。
とのことですが音が凄くカッコいい!7曲目"The First Sight"のイントロとか8曲目"Live In The Moment"のギターソロの音とかツボです。これも大好きなアルバムになりそう!!
本当に真摯に音楽に向き合っていて、自分たちの良さを解っていて、そこを高めることに成功し続けている凄いバンド。