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ロックの名盤を一日一枚

Tonight's the Night | Neil Young

ニール・ヤングの1975年作品。日本盤タイトルは「今宵その夜」。

 

ドラッグにより死んでしまった友人、ダニー・ウィットンとブルース・フェリーに捧げられたアルバム。酒飲んで演奏できなくなる寸前まで酔っ払った状態で録音された作品とのこと。

 

そんな背景もあってか全体的に重く気怠い曲が続き、結果的に前年にリリースされた「On the Beach」(日本盤タイトルは「渚にて」)からの見事な続編的仕上がりになってる。

 

5曲目"Come On Baby Let's Go Downtown"は彼のバンド、クレイジーホースのメンバーであったダニー・ウィットンとの1970年のライブ録音。このカラッとしたロックンロール・ソングがまるで故人が元気に笑ってる遺影のようで、続く6曲目"Mellow My Mind"がそのコントラストによって途轍もなく切なく響いて泣ける。というか実際、ニールも本当に泣きながら歌ってる曲。

 

上手とか下手とか良いとか悪いでは無く、そういうのを超えて人間が生きること、死ぬことに向き合ってリアルに表現している、だから心が揺さぶられる凄い作品。

 

 

  

TONIGHT'S THE NIGHT

TONIGHT'S THE NIGHT