2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
先日も取り上げた90年代ロックの寵児、ベック。この1996年作品も超名盤。 前作「Mellow Gold」も、ヒップホップやブルースを混ぜたロックの新解釈といった趣の名盤だったですが、あっちはもうちょっとアコースティック楽器が目立つ土臭い感じだったのに比べ…
ブラジル音楽の巨匠、カエターノ・ヴェローゾの1989年作品。 アート・リンゼイにビル・フリゼールやマーク・リボーも参加してるというこのアルバム。そんなエピソードだけでワクワクしますが、その期待通りに彼の奇才っぷりを感じることのできる素晴らしい作…
昨今の評価こそ90年代という時代を象徴してる重要作と位置付けられるこのアルバム。 ただ当初は掴み所のないアルバムだった記憶がある。 特に、リリースされた1994年はカート・コバーンが自殺した年、そんな中「僕は負け犬、僕なんか殺せば?」と歌う童顔の…
ケビン・バーンズの才能が爆発のオブ・モントリオール2010年のアルバム。 踊れてサイケデリックでややエレクトロニカやワールドミュージックありで。デヴィッド・ボウイの様でもあり、プリンスやベックの様でもある、つまり天才ケビン・バーンズでしか作れな…
いつも読んでいるブログで知ったこのバンド、めちゃめちゃいいです。2004年結成されたニューヨーク、バッファローのバンドとのこと。 抜群のメロディーセンスと独特のリズム感覚を持っていて、男女混成ボーカルの声質というかバランスも絶妙。 良質のメロデ…
ハスカー・デュー1985年の作品。偉大なインディーレーベル、SSTから。 90年代オルタナティブ・ロック勃興期、この辺りのバンドの再評価ラッシュの時期に、彼等の存在を初めて知ったのですが、その時に頻繁に取り上げれてたのがこのアルバムだった記憶がある…
今日もバッド・レリジョンについて。これは1993年の7枚目のスタジオアルバム。 この頃にはメロディックパンク一般槍でゴリゴリ押してくだけでなく楽曲的にはかなり広がりを見せてて、そのことで彼等の抜群な作曲センスがより際立ってる。 スライドギターが印…
言わずと知れた超大物パンクロックバンド。この人達もLA出身。 元々は自らの音源を世に出すために、あのエピタフ・レコードを作ったという、メロディック・パンクのボス的存在バンドによる1982年の1stフルアルバム。この後、名盤を連発する彼等ならではの独…
またもやLAパンクについてのブログ投稿。今日は1980年リリースのサークル・ジャークスの1stアルバム。 メンバーがすごい!ブラック・フラッグを辞めたボーカルのキース・モリスと、レッド・クロスを辞めて後にバッド・レリジョンにも参加するギターのグレッ…
スタークローラーを聴いて以来、ここのところ続いているマイ・LAパンクブームについて。 今日はブラック・フラッグ。 このアルバムはヘンリー・ロリンズ加入前、活動初期のEPやシングル、オムニバス参加音源なんかを集めたコンピレーション盤。*1 ロリンズ以…
70年代後半の伝説のLAパンクバンド、ジャームス。1979年のこの作品が唯一残るスタジオアルバム。ジャケがカッコいい! ロックンロールの初期衝動で疾走しながらもフックを効かせたソングライティングセンスも持っていて4曲目"Richie Dagger's Crime"なんかが…
アメリカのパンク・ロックンロールバンド、Xの1980年の1stアルバム。 日本のあの有名なバンドが途中から「X Japan」と名乗りはじめたのは先にこのバンドがいたから。 いわゆるLAパンク。カラッとした明るい感じに女性ボーカルがいいアクセントになってるこの…
スタークローラーすごい!こんなバンドがまだこの時代に出てくるなんて! 理想のロックンローラーっていうのは、珍奇でクール、危うさと同時に、はかなさや脆さといったのを併せ持つヤツだと思ってるのですが、このバンドのボーカルの娘、アロウ・デ・ワイル…
最近、重鎮USインディーロックバンドのヨ・ラ・テンゴが同じタイトル名の素晴らしいアルバムを出したことで、改めてこのアルバムを聴きたくなって。 スライ&ザ・ファミリー・ストーンの1971年リリース5枚目のアルバム。日本盤タイトルは「暴動」。 初期のポ…
スライ&ザ・ファミリーストーンの名盤タイトルを冠したヨ・ラ・テンゴ15枚目のアルバムが先日リリース。 アップテンポな曲は無いけど確かなグルーヴがある今作。渋いアコースティックな音色やヒリヒリしたノイズに酔い痴れることのできる作品。 1曲目"You A…
現役のアメリカ最高のバンドのひとつ、ヨ・ラ・テンゴ。1993年の6枚目のアルバム。 名曲"Big Day Coming"は冒頭1曲目と終盤の10曲目に全く対照的な別バージョンが収録されてるというカッコ良さ。サージェント・ペパーかっていう。 2曲目"From a Motel 6"、3…
今月リリースされたオブ・モントリオール15枚目のアルバム。 ジャケがいつにも増してアレですが。。。 音楽的にはフロントマンのケビン・バーンズ氏によると、今回は80年代ダンスミックスの影響のもと作られたとのこと。*1 これまでのビートルズやプリティ・…
こういう世の中、ボブ・マーリーの歌が聴きたい。 1973年のこのアルバムはオリジナルメンバーであるボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーの3人が在籍したザ・ウェイラーズ名義での最後の作品とのこと。 1曲目"Get Up, Stand Up"、3曲目"I…
僕の一番好きなジャズピアニスト、鬼才セロニアス・モンク。 モンクの何が好きかって勿論、不協和音や独特の間の取り方。こっちの抱くイメージを気持ちよく外してくる音の響き。音が鳴ると思ってるタイミングでは鳴らない。かと思うといきなりギューンとびっ…
凄まじい才能と個性のぶつかり合い。 マイルスのプレスティッジ時代。1954年のこのアルバム。マイルスとミルト・ジャクソン、セロニアス・モンク、ソニー・ロリンズなんていう豪華すぎるメンバー。 マイルスとミルト・ジャクソン、カッコいいわーと聴き入っ…
1970年にリリースされたニック・ドレイクの2ndアルバム。 8曲目"Poor Boy"なんかが特に素晴らしいのですが、音楽的にはジャズとか取り込んで新たな展開にチャレンジした作品だったのかと感じられる。 6曲目"Bryter Layter"などのインスト曲も良いアクセント…
今年2018年は来日もするらしいマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン。 この編集盤は初期のEPや未発表曲をまとめたもの。この初期のEPってのが当時なかなか入手できなかったんですが、ありがたい時代になったものですね。 特に1曲目の"You Made Me Realise"はそ…
今日はフガジの1991年の2ndアルバム。これも名盤2nd。 1991年ってニルヴァーナの「Nevermind」やティーンエイジ・ファンクラブの「Bandwagonesque」、そしてマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの「Loveless」なんかもリリースされた年。 2ndアルバム豊作の199…
ここ数日、また僕にとってのブームが訪れているイーヴンズの2006年の2ndアルバム。 彼らのホームスタジオ(その名も「ディスコード・ハウス」)の地下室で完全なセルフレコーディングで録られた作品とのこと。 リラックスした雰囲気と程よい緊張感が伝わって…
僕が生まれた年、1974年に26歳の若さで他界したシンガーソングライター、ニック・ドレイク。 とにかく飾り気のない、純粋に良い歌を作って歌う人。 この1969年のデビューアルバムは、印象的なアコースティックギターとストリングスの演奏に悲しげなボーカル…
90年代に誕生したオルタナティブ・ロックって80年代ごろまでの既存のロックを文字通り代替するもの、置き換えるもの、そういう意味合いで語られてた。 そういうロックがたくさん存在する今はもう一つの意味として、あくまでロックでありながら、他の誰にも作…
僕のアイドル、ティーンエイジ・ファンクラブ5枚目のアルバム。 ここまでの作品も相当良いアルバムで期待が高まりまくる中、リリースと同時に飛び付くように聴いたこの作品。 既に完全に彼らの虜になっていた1997年の僕は1曲目"Start Again"のイントロの「ジ…
こんなアルバムあったのか!!不覚にも知らなかった。。。 去年、デス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバードがティーンエイジ・ファンクラブの名盤「バンドワゴネスク」をまるまる全曲カバーしてた。 こんなの聴く前から良いに決まってるやん!と…
マイナー・スレット〜フガジで知られる我らがイアン・マッケイ師匠と奥さんのエイミー・ファリーナさんによるフォーク・パンク・デュオ、イーヴンズの2012年作品。 バリトンギターとドラムというシンプルな編成から繰り出される研ぎ澄まされた演奏が堪らない…
ヨ・ラ・テンゴの2013年作品。 この作品の前作に当たるアルバム「Popular Songs」もノイジーギターあり、疾走するインディーポップありで大好きですが、こっちのアルバムではより落ち着いた曲が多い印象。 ただ曲調は落ち着いてるのですが、ジョン・マッケン…