70年代後半の伝説のLAパンクバンド、ジャームス。1979年のこの作品が唯一残るスタジオアルバム。ジャケがカッコいい!
ロックンロールの初期衝動で疾走しながらもフックを効かせたソングライティングセンスも持っていて4曲目"Richie Dagger's Crime"なんかが最高です。
後にニルヴァーナやフー・ファイターズに在籍することになるギタリスト、パット・スメアがキャリアをスタートしたバンド、ってエピソードだけでその伝説っぽさ充分。
なのですがこのバンドの本質は何と言ってもリードシンガーのダービー・クラッシュの圧倒的存在感。1980年に22歳でヘロイン過剰接収により自殺してしまうこの天才ボーカリスト。
パンクロックはこう歌え!っていうお手本でもありそうで、真似できない境地でもある。
そして若かりし日のパット・スメアのギターも勿論カッコいい!!一見マイペースでひょうひょうとした印象のこの人。実はカート・コバーンの事も含めて様々な事を経験し、なかなかの波乱に満ちたバンド人生を生き抜いてきてて、内面的にはもの凄いパワーを秘めた人物なのだと思います。