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ロックの名盤を一日一枚

Alert Today Alive Tomorrow | The Muffs

アメリカ最高のパワーポップ〜ポップパンクバンドの一つ、マフスの1999年リリースの4枚目。


独特のしわがれたフィメール・ヴォーカルにシンプルなパンクロックバンド然とした演奏は相変わらずですが、このアルバムではヒネリの効いたミッドテンポの曲が多く、バンドのフロントウーマンであるキム・シャタックの天才的ソングライターっぷりが特に際立ってる。

 

60年代頃のロックンロール、70年代ラモーンズのようなパンクロック、90年代オルタナティブ的なヒネくれ感、そしてなんとこの後の00年代以降のガレージロック・リバイバルの要素までも絶妙に併せ持つ恐ろしくすごいバンド。

 

 

Alert Today Alive Tomorrow [12 inch Analog]

Alert Today Alive Tomorrow [12 inch Analog]

 

 

Adios Amigos | The Ramones

昨日、4月15日はジョーイ・ラモーンの命日だったのか。2001年の事だったとかでもう17年も前なんですね。

 

って事で今日はこのラモーンズの1995年のラストアルバムを聴いてた。アルバムタイトルからも分かるように、この作品をリリースして後に彼らは「引退」。

 

ここが他のバンドとの決定的な違いで彼ららしい。

 

トラブルがあったとか、方向性の不一致があったとかで「解散」したのでは無く「これが最後のアルバムだよ!皆んなさよなら!」って「引退」したのです。

 

収録曲もトム・ウェイツのカバーの1曲目"I Don't Want to Grow Up"、ジョニー・サンダースのカバー7曲目"I Love You"、彼ら自身の作った曲もハードコアパンク調やらパワーポップ風やら、バラードなんかもあって、でもそれら全部が確かにラモーンパンクで、まさしく彼らのロックンロールの集大成!

 

 

Adios Amigos [12 inch Analog]

Adios Amigos [12 inch Analog]

 

 

Wakin on a Pretty Daze | Kurt Vile

このカート・ヴァイルの5枚目のアルバムも2010年代最高のインディーロックを聴ける名盤のひとつ!

 

この人も前から名前だけ知ってたけどもっと早く聴いておくべきだった。

 

ペイヴメントダイナソーJr.、セバドーとか、あとパステルズとかティーンエイジ・ファンクラブとかの雰囲気を兼ね備えてる。

 

そこに音作り的には最近のニュー・エイジなんかにも通じる独特の浮遊感みたいなのが感じられる理想的な作品。

 

これは全作品聴いていくぞ!(オススメあったら教えてください)

 

 

Wakin on a Pretty Daze [12 inch Analog]

Wakin on a Pretty Daze [12 inch Analog]

 

 

 

How Do You Spell Heaven | Guided by Voices

2016年に再々結成してからも沢山の曲を作ってハイペースでアルバムリリースしてるアメリカ屈指のインディーロックバンド、ガイデッド・バイ・ヴォイシズ。

 

彼ら曰くクラシック・ラインナップでの再々結成とのことで、この2017年のアルバムはバンドとしてのダイナミズムがビシビシくる。

 

この作品でも相変わらずのロバート・ポラード節を聴かせてくれてて、どことなく90年代の名盤「Alien Lanes」あたりの雰囲気も再現されてる感じが堪らなく良い!

 

 

HOW DO YOU SPELL HEAVEN [LP] [Analog]

HOW DO YOU SPELL HEAVEN [LP] [Analog]

 

 

 

Good Times! | The Monkees

これは凄いメンツ!

 

元々、その時代の超一流の作家陣が最高の曲を提供するモンキーズのニューアルバムってことであれば、こんなことが出来るのか!っていう2016年のこの結成50周年記念盤。

 

2曲目"You Bring The Summer"アンディ・パートリッジ、
3曲目"She Makes Me Laugh"リヴァース・クオモ
4曲目"Our Own World"ファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンジャー、
6曲目"Me & Magdalena"はデス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバード、
10曲目"Birth Of An Accidental Hipster"ノエル・ギャラガーポール・ウェラー
11曲目"I Wasn't Born To Follow"キング&ゴフィン

 

みんなのモンキーズ愛、モンキーズへのリスペクトが詰まったアルバム。もちろん全て名曲!

 

 

グッド・タイムズ!

グッド・タイムズ!

 

 

More of the Monkees | the Monkees

モンキーズ1966年の2ndアルバム。もうこの辺のモンキーズから60'sサイケデリックロックの名曲を生み出してきてる。

 

ニール・ダイヤモンド作曲の歴史的名曲"I'm a Believer"が収録されてることで知られるこの作品。

 

その本質は、当時、アーティストとして自作曲を演奏したいメンバーと、ビートルズへの商業的対抗を考える制作サイドの軋轢などから発生した哀愁や秘めた力のようなところかと。

 

そんな風に思いを巡らせ"I'm a Believer"と、例えばマイク・ネスミス自らによる3曲目"Mary, Mary"なんかを聴き比べてみるのも楽しいアルバム。

 

 

 

 

The Monkees | The Monkees

ビートルズに対抗できるアイドルグループとしてオーディションによるメンバー募集から結成されたというこのバンド、モンキーズの1966年のデビューアルバム。

 

ボイス&ハートやゴフィン&キングといった当時アメリカ最強の鬼・作曲家たちがレノン&マッカートニーへの闘争心を剥き出しに魂込めて作った曲がすごく良い!!

 

後の作品で大きく花開くこのバンドならではのサイケデリックロックの前段階の味わい深さもある作品。

 

 

 

Monkees [12 inch Analog]

Monkees [12 inch Analog]