Five Leaves Left | Nick Drake
僕が生まれた年、1974年に26歳の若さで他界したシンガーソングライター、ニック・ドレイク。
とにかく飾り気のない、純粋に良い歌を作って歌う人。
この1969年のデビューアルバムは、印象的なアコースティックギターとストリングスの演奏に悲しげなボーカルが心に沁みる名作。
フェアポート・コンヴェンション時代のリチャード・トンプソンもギターで参加してるそうで。このめちゃ渋いアーティスト同士の交友関係が素敵。
- アーティスト: Nick Drake
- 出版社/メーカー: Universal Import
- 発売日: 2003/05/06
- メディア: CD
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All Nerve | The Breeders
90年代に誕生したオルタナティブ・ロックって80年代ごろまでの既存のロックを文字通り代替するもの、置き換えるもの、そういう意味合いで語られてた。
そういうロックがたくさん存在する今はもう一つの意味として、あくまでロックでありながら、他の誰にも作れないロックの事もそう呼んでるかと、このアルバム聴きながら思っている。
このブリーダーズの2018年現在の最新作。
相変わらず凄いのが何というかリズム感というかタイム感。あくまでも力強くも優しくて美しいこのバンドの良質なポップソングを、心地よくタイミング外される感覚。
前作「Mountain Battles」から10年ぶり。
ブリーダーズがこうして素晴らしい作品を届けてくれるなら、キム・ディールがピクシーズにいなくても我慢できると皆が納得する一枚。
Songs from Northern Britain | Teenage Fanclub
僕のアイドル、ティーンエイジ・ファンクラブ5枚目のアルバム。
ここまでの作品も相当良いアルバムで期待が高まりまくる中、リリースと同時に飛び付くように聴いたこの作品。
既に完全に彼らの虜になっていた1997年の僕は1曲目"Start Again"のイントロの「ジャララン」というギターのダウンストロークでノックアウト。
聴きやすそうなポップソングに見せかけて実はヒネリや創意工夫が効いているところがこのころの彼等の真骨頂で2曲目"Ain't That Enough"のドラムパターンも実は独創的。
5曲目"Planets"や11曲目"Your Love Is the Place Where I Come From"なんかもバーズかキンクスかってぐらいにキレッキレの作曲能力を発揮してる。
それでいて、あくまでも肩の力抜いてマイペースで音楽に向き合ってるように見えた。既にインディー・ギターポップ・バンドと呼ぶにはしている仕事が渋すぎた当時のこのバンド。
- アーティスト: Teenage Fanclub
- 出版社/メーカー: Sony Mod - Afw Line
- 発売日: 1997/07/29
- メディア: CD
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Bandwagonesque | Benjamin Gibbard
こんなアルバムあったのか!!不覚にも知らなかった。。。
去年、デス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバードがティーンエイジ・ファンクラブの名盤「バンドワゴネスク」をまるまる全曲カバーしてた。
こんなの聴く前から良いに決まってるやん!と思いながら聴いてみたらやっぱり最高!90年代に僕たちを興奮させてくれたあの名曲群に2017年のベン・ギバードの味付けがしっかりされていて、1曲目"The Concept"や12曲目"Is This Music?"などは新しい解釈を楽しめる。
一方で歌い方やギターの弾き方は自然とTFCを真似てもいて、例えば6曲目"Star Sign"や7曲目"Metal Baby"は殆ど完コピ!そういうTFCが好きで好きで堪らないことが手に取るようにわかるところも素敵、聴いてるこちらもニヤリとしてしまう。
これ聴いた新しいTFCのファンが出てきたりしたら、それも最高。
- アーティスト: BenjaminGibbard
- 出版社/メーカー: Canvasback/Turntable Kitchen/Atlantic
- 発売日: 2017/07/28
- メディア: MP3 ダウンロード
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The Odds | The Evens
マイナー・スレット〜フガジで知られる我らがイアン・マッケイ師匠と奥さんのエイミー・ファリーナさんによるフォーク・パンク・デュオ、イーヴンズの2012年作品。
バリトンギターとドラムというシンプルな編成から繰り出される研ぎ澄まされた演奏が堪らない。またこのシンプルさ故に個々の曲の良さが際立つ。
掛け合いコーラスが天才的な1曲目"King of Kings"、3曲目"I Do Myself"もシンプル過ぎるギターとドラムに二人のコーラスが重なってドラマチックに展開していく、というこの何とも言えない緊張感を伴った美しさ。
彼らのインディペンデントな活動とは、正しいと信じることや、カッコいいと信じることを、やり続けること、言い続けることなんだと思う。
こちらも良い曲、5曲目"Sooner or Later"。バラッドメンにも同名曲があるのは偶然?
- アーティスト: The Evens
- 出版社/メーカー: Dischord Records
- 発売日: 2012/11/20
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Fade | Yo La Tengo
ヨ・ラ・テンゴの2013年作品。
この作品の前作に当たるアルバム「Popular Songs」もノイジーギターあり、疾走するインディーポップありで大好きですが、こっちのアルバムではより落ち着いた曲が多い印象。
ただ曲調は落ち着いてるのですが、ジョン・マッケンタイアをプロデューサーに起用したことで、個々の音色や響きが独特の緊張感や重厚感を持って迫ってきます。
そんなアルバムを象徴するような1曲目"Ohm"が特に凄い。シンプルだけど印象的なギターとドラムの繰り返し。牧歌的なメロディー。その遠くの方で鳴り響くジリジリ、ブリブリしたノイズ。そして「トゥトゥルットゥール・・・」っていうキャッチーなコーラスに続く全然キャッチーじゃないサイケデリックなソロ。
これこそヨ・ラ・テンゴというパーフェクトな名曲。
- アーティスト: Yo La Tengo
- 出版社/メーカー: Matador Records
- 発売日: 2013/01/15
- メディア: CD
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I Bet on Sky | Dinosaur Jr.
ダイナソーJrの再結成後3作目、2012年のアルバム。
Jマスキスのとどまる事を知らない才能。相変わらずの轟音ギターと脱力ボーカルで奏でられる最高のポップソング。
特に最高なのが7曲目"Pierce the Morning Rain"。この曲はもうバンド史上、一番好きかもってぐらい僕のツボにハマりまくってるダイナソー流疾走系ギターポップの超名曲!!
もう一人のソングライター、ルー・バーロウも今回も最高の仕事をしていて、印象的なイントロからキャッチーな歌が始まる5曲目"Rude"、クッソ渋いメロディーが泣ける9曲目"Recognition"の2曲を収録。
この二人の作曲家としての能力が実は桁外れに凄いというところがこのバンドの本質。
- アーティスト: Dinosaur Jr.
- 出版社/メーカー: Jagjaguwar
- 発売日: 2012/09/18
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