この時代の最高のシンガーソングライターの一人、カート・ヴァイル。
このブログで何回か、90年代にローファイと呼ばれた人達がお金かけたり色々上手になって、本気出した時の凄さについて書いてるのだけど、このアルバムは2009年に生まれたそんな作品。
1作目、2作目は彼の宅録作品だったのが、マタドールからのリリースとなったこの3作目のアルバムはレコーディングスタジオで集中して作られた作品とのこと。
確かにそう思って聴くと良く作り込まれてるけど、1曲目"Hunchback"なんて、まるでストゥージズのようで、2曲目"Dead Alive" はそこにミック・ジャガーが降りてきてるような、最高にサイケデリックで粗野なロックンロールがそうやって続いていくアルバム。
そして6曲目"Monkey"はリチャード・ヘルとサーストン・ムーアとドン・フレミングが組んだ夢みたいなバンド、ディム・スターズのカバー。
そりゃそうですよね。好きなんですよね、解ってますから、っていう。