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ロックの名盤を一日一枚

リマスターを聴き比べた感想 - Please Please Me | The Beatles

やっとビートルズのリマスター買いました!1stにして既に作曲センスが天才的、とかこの時期の髪型は、とかの話は置いといて、とりあえず音について感想を書いときます。


感想は「今回のリマスターはCDからパソコンに取り込んでiPodで聴くもの!?」です。


今回、一応2枚、デビュー作"Please Please Me"と"Yellow Submarine"を買って、(バラで買ってるのでステレオ盤です。)とりあえず"Please Please Me"の方を何回か聴きました。


この作品は中域にコンプレッションがキツく掛かって、音がダンゴみたいに固まってぶつかってくるカッコ良さが僕は大好きです。が、最初「CDで聴いたときは」あまりにも音が分離し過ぎてて違和感ありました。


例えば2曲目"Misery"はジョンとポールが殆どの部分をユニゾンで歌っててジョン声にエフェクト的にポール声が重なってる。(ちょっと聴いただけでは二人で歌ってるのが解らないぐらい。)というのが曲をカッコ良くしてたのですが、今回のでははっきり二人の声が別々に聴こえてしまってる。


そう、中域にモコモコッと固まってた音が、クリアになってドンシャリになって抜けの良いポールの声が前に出てきてしまってるのです。


あと、例えば「あ、ちょっと"Love Me Do"歌ってみて。」とか言われると、人によって「ラーヴ、ラッミドゥ↓」ってジョンのパート歌う人と「ラーァヴ、ラッミドゥゥ↑」ってポールのパート歌う人の2種類が僕の周りにもいた訳で、どっちも主旋律といえるグッドメロディーなんですが、これなんかも、もうポールの方が完全に目立ってて。


そして「ええ、これは問題ありでは!」と思ったのがタイトル曲"Please Please Me"。この曲での主旋律は有名なハーモニカのイントロと同じようにジョンが歌ってる方で、ポールは明らかにハモり担当ですが、そっちの方が目立って聴こえると、もうこの名曲が別の歌になってしまう。ただバランスの問題だけで他のジョンのボーカル曲"Anna (Go To Him)"とか"Twist And Shout"は素晴らしい音になってるだけに残念でした。


それが、iTunesに取り込んで(AAC/128kbps)で聴くと、なんと!良くなった音のまま、きちんとジョン声が出てる!"Misery"も見事に重なってる!ホント絶妙のバランスです。今回のエンジニアの人達はこのあたりを意識して作ったのでしょうか?だとしたら凄い!!


最近リマスター関係の記事を色々読んでると、当時のマスタリングはAMラジオで聴かれることを想定してたが云々なんて話も時々見かけますが、結局今回も同じようにiPodで再生されることを想定してるなんて。いやホントのところは解りませんが、普段iPodで聴いてる僕にとっては今回のリマスターは成功かな。他のも聴いてみよ。



http://www.bounce.com/news/daily.php/20626
ザ・ビートルズ、リマスター盤が打ち立てた記録と軌跡 | BARKS

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